それまで使っていたHITACHIの掃除機が壊れてしまったので高級掃除機を買ってみようと思ったのです。元々こまめに色々掃除するほうだったので、家庭用ではありますが、あえてハンディーを選んだのです。
ところが、そのダイソンが動かなくなってしまいました。
水を吸ってしまったのです。
こぼしたワインを吸った
ある日、ワインボトルを落として割ってしまったのです。
高いワインでなくて良かったのですが、そこら中ガラスの破片だらけになりました。
大きいガラスのかけらを拾い集めた後、小さいかけらは危ないので掃除機で吸うことにしました。吸引力の高いDysonなので細かいガラスの破片も全て吸ってくれるはずです。
しかし、誤算でした。カーペットに染み込んでいたワインも全て吸い上げてしまったのです。
クリアビン(ダストボックス)がワインで一杯になるのは一瞬でした。とっさにトリガーから手を離せばよかったのですが、考えている間もありません。
DysonV7には後部に排気口がありますが、そこからワインが吹き出ました。
ということはモーター部分も完全にワインで浸水したことになります。当然ながらフィルターもビチャビチャになりました。
恐る恐る、掃除機を再始動しようと試みましたが、DysonV7は赤い点滅を三度繰り返した後、一切反応しなくなりました。
修理するなら?・・・
HITACHIの掃除機は7年使いました。3倍以上の値段で買ったDysonが半年で駄目になってしまうのは悔しいですね。
とりあえすカスタマーセンターに電話してみました。
水を吸うというのは使用上の過失になってしまうらしく、保証は使えません。修理は有償になってしまいます。
お値段はなんと一律で2万円です。これは、該当の箇所だけではなく、全ての部分を点検して悪い箇所があれば変えてくれるというサービスなのですが、本体購入金額の半分以上なので高すぎます。
ヤフオクで調べてみた結果、Dysonのジャンクが多いのにも納得です。壊れたら直す人は少ないのでしょう。
次に調べたのは自分で修理する方法です。
稼働するのはモーター部分だけです。残りのサイクロンやクリアビン、フィルターといったものは空気が流れるパーツに過ぎません。水でやられたのは間違いなく電子回路なのでモーター部分だけを交換すれば必ず動くはずです。
モーター部分だけだと並行輸入品を7000円ほどで買えることがわかりました。しかし自分で交換となると自己責任です。もし交換して動かなければパーツ代は無駄になってしまいます。
諦めて他メーカーの安い掃除機を買って代用しようかとも思いましたが、すぐに掃除機を使わなければいけないような状況でもなかったので、数日考えることにしました。
ドライヤーで乾かす?!
ここで嫁さん登場です。機械音痴ですが、どこの職場でもトラブル解決係にされてきた嫁さんです。
「水没した機械はドライヤーで乾かして1日放置すれば動くよ?」って言われて思い出しました。確かにPCを丸洗いして乾かせば電源が入るというようなことを聞いたことがあります。
どうせ今の状態だと壊れてて動かないので、試してみることにしましょう。
内部にワインが残っているので、モーター部分も水を入れて洗います。信じられないでしょうが、直接モーター部分に水を注いで濯ぎました。
どうせ壊れているなら、今更同じです。
その後、内部の電子基板をドライヤーで良く乾かしてから1日ベランダで天日干ししました。
他のパーツも全て水洗い
どうせなので、全てのパーツを水洗いしてみます。
モーター部分が駄目で買い替えになったとしても水洗いしておいて悪いことは無いでしょう。
洗うと臭くなると言われていますが、もう気にせずにジャブジャブ洗います。普段洗わない部分なので、内部にこびりついたホコリが山程出てきます。
クリアビン。こうして全てのパーツが分解できるのは、ある意味メンテナンス性が高いです。
他にも早く乾かしたいものがあれば役に立ちますよ。小物に限りますが・・・
トリガーを引いても全く反応はありません。やはり駄目だったのでしょうか?
とりあえず分解したまま放置してても引っ掛けて壊しそうなので、組み立てて置くことにします。
そして何となくトリガーを引いたら動いたのです!!
Dysonは無事に復活しました。修理費も交換パーツもなしです。
ちなみに、DysonV7は安全のためなのか、モーター部分単体ではどうやら動作しないようです。それで動かなかったんですね。
どこかに安全スイッチが内蔵されているらしく、サイクロン部分を装着しないと動きません。試しにもう一度外してモーター単体で動かそうとしましたが、動きませんでした。
ちなみにサイクロン部分を洗ってしまうと掃除機から排気が臭くなるという話ですが、特に気になりませんでした。