深夜のトンネル待避所は異世界(松姫トンネル)

金曜日

旅ログ

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トンネルの中心で佇む

今回訪れたのは山梨県の大月にある松姫峠を貫く松姫トンネルです。
松姫といえば武田信玄の娘ですね。姫が織田信長から逃げる時に超えた峠が松姫峠と言われています。

この松姫トンネルは長さ3066mの長大トンネルです。
通過するのに3分かかるトンネルは十分長いトンネルではないでしょうか?
長いトンネルの丁度真ん中、地中深くの世界に急に止まってみたくなりました。

国道トンネルには非常駐車帯が750m置きにありますので、大体二つ目の非常駐車帯に停車するとトンネルの丁度真ん中辺りに止まることになります。

非常駐車帯に停車してみました。レンタカーなので「わ」ナンバーです(笑)
この地点から両側の出口まで、どちらも1.5キロ以上はあります。長いトンネルで万が一、事故があったら大変ですね。

トンネルと言えば、薄暗く怖いイメージがあります。霊が溜まりやすいという話もありますね。
しかし、このトンネルはかなり新しいトンネルですので、白く明るい照明で煌々と照らされています。トンネル特有の不気味な感じは一切ありませんでした。
ロードバイク等の自転車でも安心して通れるのではないかと思います。

真夜中のトンネルは異空間

手を叩けばエコーが返ってくる不思議な空間。
深夜の時間帯に加えて、元々山奥の道路なので、通過していく車両も殆ど居ません。

自分以外は本当に誰一人いない・・・
出口まで1.5キロもありますので、風の音すら聞こえてきません。勿論、動物の雰囲気もありません。
本当に無音で静寂です。山奥にありながら、自然界とも完全に切り離された異空間です。

廃墟を訪れたときの感覚とも似ていますが、新しいコンクリートの壁と真っ白な明るい照明は、また違った雰囲気を醸し出します。

非常駐車帯には消化器と非常電話が設置されています。
自動車税を収める時期になると、税金の高さにウンザリしてしまうものです。しかし、こうした道路設備に掛かる費用を考えると高額な自動車税も必要なものなのでしょう。

車の通行料が少ないとはいえ安全確保を

車のやってくる気配がします。
微かに響くゴーという音が段々大きくなってきます。
しかし、車両は中々現れません。

1分ほど待つと、やっと車が通過していきました。
トンネルは筒状なので、1キロ程先の音でも伝わってくるのでしょうか。

またゴーという音が微かに遠ざかっていき、やがて静寂が戻ってきます。

しばらくトンネルの巨大な異空間を楽しみましたが、あまり非常駐車帯に長居するのも良くありませんので、そろそろ出発する事にします。

松姫トンネルを後に、本来の目的地である青梅の星空に向かって車を走らせました。

※非常駐車帯は本来は緊急時以外停車してはいけないことになっています。
今回は交通量が殆どない深夜に短時間の停車で済ませました。
※幹線道路ではないので深夜の車両通行量は非常に少ないですが、スピードを出しやすい直線区間ということもあり、接近する他車両には充分注意して安全確保を最優先に撮影しています。

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