コスパ最強 Canon EFマウント高品質レンズ特選8

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Canon EOS はレンズが豊富

現在のカメラ市場は非常に乱立しています。
ヨドバシカメラに行った日には「冷蔵庫メーカーよりカメラメーカーのほうが多いんじゃないか?」と思ってしまうくらいです。

たまには他のメーカーが気になったりもしますが、結局Canon一眼レフを使い続けています。
単体製品としてのコスパは微妙ですが、結局のところCanon EOSの拡張性が非常に高いことが理由です。
中でも、使えるレンズの種類が純正・社外品を含めて豊富です。

今回は自分が今まで集めてきたレンズ達を紹介したいと思います。
利便性や画質に妥協はしませんでしたが、10万円以内で入手出来るものを。
また、売却時に値落ちしないリセールバリューの良いレンズを選んできました。

  • SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM
  • EF 28mm F1.8 USM
  • EF 85mm F1.8 USM
  • EF-S 60mm F2.8 MACRO USM
  • EF 70-300 F4.5-5.6 DO IS USM
  • EF 70-200 F4L USM
  • EF-S 10-18 F4.5-5.6 IS STM
  • TAMRON SP AF28-75mm F2.8 XR Di A09E

中には、購入時の価格より高値でヤフオクに出ているものもありますので、レンズ転売で一儲けしようと思っている人にも良いと思われます。
初めての一眼レフにCanon EOSを迷っている人、他社からCanonへ移行したい人、Canonで良かったのか後悔している人の助けになれば幸いです。

SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM

いきなりサードパーティ(社外品)の紹介です。
このSIGMA 30mm F1.4 EX DC HSMは標準域の単焦点レンズです。

30mmという画角は35mm換算だと50mm近くなり、何を撮影しても使える画角です。スマホのカメラも大概この画角みたいですね。
またF1.4と明るいレンズなので、開放ではかなりボケますし、手持ちの夜間撮影にも強いです。

APC-C機に特化した最強の光学性能を持ちます。

Canon純正レンズの信頼性は非常に重要で、基本的に社外レンズは使わない方針にしていますが、なぜか一番使い込んだレンズは社外レンズのSIGMA 30mm F1.4 EX DC HSMでした。
しかも他のレンズは基本的にコスパ重視で中古しか買わないのに、このレンズだけ新品で購入しています。

最近のレンズらしく、線がきっちりと出る高解像度レンズです。
F8まで絞り込めばパキパキに解像してくれます。開放は甘いという評判ですが、特に甘い感じはありません。


一眼レフを使っていると、このような写真に憧れるのではないでしょうか?

実際、ボケる=画質がよいというわけではないのですが、大きくボケてくれるとカッコよく見えるものです。


日常の何気ないシーンが簡単に芸術作品っぽく変わる魔法は開放F値の低い単焦点レンズならではですね。

発色・コントラストも単焦点らしく非常に良いです。何を撮ってもヌケの良い写真が撮れます。


人間の目は50mm F1.0と言われていますが、このレンズはそれに近い画角とF値をAPC-C機でも手軽に味わう事のできるレンズです。


背景のボケ量が多いと主題を強調しやすいです。

同様の効果は望遠レンズでも得られますが、広い背景をボカシつつ主題を強調する芸当は低F値の単焦点にしかできません。


開放で撮ることだけがこの単焦点レンズの面白さではありません。

F8まで絞り込めば、キレキレの描写を味わうことが出来ます。
解像力の高さに驚くばかりです。


F1.4は大口径で取り込む光量も多く、夜間でもISOを上げずに対応できます。
ある程度、手持ちで夜のスナップを楽しめるのは大口径単焦点のメリットの一つですね。


焦点距離に特化した光学性能を持つ単焦点レンズはズームレンズと違い、周辺湾曲や色収差を極力抑える事ができます。

構図の自由は狭まりますが、風景撮影にも良いレンズです。

このSIGMA 30mm F1.4 EX DC HSMの欠点としては、やはりサードパーティのレンズなので、純正レンズとは違い、極々僅かにピントを外すことがあります

低F値レンズ故、開放だとピントがシビアになりがちです。被写体によってはピントの合いにくいものがありますので要注意です。

SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM
フルサイズ対応 ×
手ぶれ補正 ×
リセールバリュー 普通
画角 標準単焦点
動体撮影




EF 28mm F1.8 USM

このEF 28mm F1.8 USMは今ではオールドレンズになります。

SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSMと近い画角とF値を備えていますが、似て全く異なるレンズです。
EF 28mm F1.8 USMは最新の光学設計を搭載した最近のレンズとは違い、割りと旧世代の光学設計を搭載したものになります。

しかし、旧世代だから使えないというわけではありません。
EF 28mm F1.8 USMの最大の特徴は、光学設計が古いからこその柔らかく透き通った独特の描写にあります。

最近は解像度の高いキレキレの画質が好まれる傾向にありますが、EF 28mm F1.8 USMの透明感のある美しい描写は使ってみないとわからない良さがあります。
光加減を上手く捉えないと、コントラストが弱くてシックリこない写真になってしまいますが、たまに驚愕するような美しい描写をします。

どちらかというと扱いこなすには腕が必要になるレンズです。


哀愁漂う描写。

古いレンズならではの低コントラスト。光の捉え方が最近のレンズとは一味違います。


田植え前の苗。

驚くばかりの柔らかく透明感のある描写です。


発色が独特ですが、階調は非常に豊かです。

フィルム時代の写真が好きな人は気にいる描写でしょう。


背景のボケもふんわり柔らかです。

このレンズは光加減で大きく描写が変わります。
日差しが強い日中の撮影よりも夕方の光量が少ない時間帯のほうが向いています。


撮り方によっては解像度も低下して、甘くなりがちになります。

最新のレンズと違い、何を撮っても万能に綺麗に撮れるレンズではありません。
使いこなすには一苦労するレンズではありますが、それもまた撮影の醍醐味の一つになるでしょう。


たまに、見たこともないような超高画質の写真を吐き出すこともあります。

外すことの多いレンズですが、写真一つでこんなにも感動するレンズもまた初めてでした。

EF 28mm F1.8 USMは全体的に非常に難しいレンズです。
描写も繊細ですが、扱いも非常に繊細さが求められます
上手く光加減を読み、写真そのものを丁寧に扱う必要があるでしょう。

なんでも綺麗にオールマイティーに撮りたい人には向いていませんが、他のレンズには決して真似の出来ない独特の個性を備えていると思います。

EF 28mm F1.8 USM
フルサイズ対応
手ぶれ補正 ×
リセールバリュー 非常に高い
画角 標準単焦点
動体撮影




EF 85mm F1.8 USM

EF 85mm F1.8 USMはAPS-C機で使うと130mm近くになる中望遠レンズになります。

中望遠域ではもともと遠近感によって生じる歪みを抑えられますが、単焦点レンズ特有の無理のない光学設計も合わさって、被写体の形を歪まず違和感のない自然な形で写し取る事ができます。

また、EF 85mm F1.8 USMはCanonの単焦点レンズのなかでは古いレンズにも関わらず、高解像度、高コントラストで光学性能が極めて優秀です。何故Lレンズとして製品化しなかったのか?と言われています。

歪みのない描写から人を撮るのに最適なポートレートレンズとしても人気です。


歪みのない自然な描写。

高コントラストに加え、発色も良いので気持ち良い撮影ができます。


まるで映画のワンシーンのよう。

実際、この画角は映画撮影では多用されている画角です。
映画の撮影では35mmではなくハーフサイズのフィルムを使うようなので、APC-C機にこのレンズを装着すると似た画角になります。

といっても、これは縦構図ですが・・・(笑)
作例用に撮ったベストショットがたまたま縦構図になってしまいました。
ですが、映画に多用される画角の雰囲気を味わって頂ければと思います。


チューリップがこんなに綺麗に撮れるのも、この画角。

花は色表現が大切になりますが、細かく綺麗に発色してくれるレンズです。


小物撮りにも使えます。

中望遠ではパース(遠近感)が出ないので、まるで製図画のような歪みのない形を得られます。


ポートレート撮影にも向いているレンズですが、同様に究極の猫撮りレンズでもあります。

手ブレ補正は搭載していませんが、開放F1.8と明るいレンズはシャッタースピードを上げられますので、頻繁に動き回る猫の被写体ブレを防いでくれます。


ズームレンズではないので撮影場所に制限はでますが、中望遠領域を活かした流し撮りも充分に可能です。

EF 85mm F1.8 USMは単焦点ですので、その狭い画角を取り回すためにはある程度工夫が必要にはなりますが、軽量コンパクトで高画質と女性の方にもおすすめです。
フィルム時代から続く銘玉でインスタ映えする写真に挑戦してみるのも良いのではないでしょうか。

EF 85mm F1.8 USM
フルサイズ対応
手ぶれ補正 ×
リセールバリュー 非常に高い
画角 中望遠単焦点
動体撮影




EF-S 60mm F2.8 MACRO USM

EF-S 60mm F2.8 MACRO USMはマクロの名前の通り、小物を拡大撮影するのに適したマクロレンズです。
EF-SレンズですのでAPC-C機に特化した光学性能を持ちます。

このレンズは顕微鏡までとはいきませんが、虫眼鏡異常に被写体を拡大撮影できます。
肉眼では決して見れない小さな世界を垣間見ることが出来る面白いレンズです。

時計などの精密機械を撮るには最適なレンズです。

ここまで拡大撮影できてしまうと、通常は気が付かなかった小さなキズなども目立ってしまいます。

被写体にホコリや毛が付着していると目立ってしまいますので、撮影前に掃除するなど、気を使います。

望遠鏡より顕微鏡のほうが精度が求められますが、一眼レフでのマクロも同じです。
マクロ撮影は望遠撮影よりも、非常に気を使います。

三脚を使わなければいけないのは勿論、ミラーショックでもブレの原因になるので、ライブビューでの撮影が主になります。

通常の手ブレに加えて、カメラが前後に動くことによるシフトブレを抑えるのも重要になってきます。


普段、爪で摘まむようなmicro SDカードですが、表面の材質の感触までわかります。

顕微鏡の世界でも、ただ拡大するだけではなく、素材を見分ける能力(分解能)が必要になるそうです。

マクロ撮影ではない通常撮影にも使えますが、AFが迷いやすくなります。
また、EF-S 60mm F2.8 MACRO USMのフォーカス幅は接写に特化しているので、遠景ではマニュアルでのピント合わせも非常にシビアになります。

手持ちの他のレンズがない場合はおまけ程度には使えますが、風景撮影やスナップ撮影などで積極的に使うことはあまりオススメできません。
このEF-S 60mm F2.8 MACRO USMはあくまでマクロ撮影に特化されたレンズです。

マクロレンズの超接写は超望遠以上に手ブレがシビアになってきます。
上下左右の手ブレ以外にピント面がシビアなので、前後の手ブレ対策も必要になってきますので、三脚は必須です。

被写体により寄るため、通常の三脚よりはミニ三脚などがあると便利でしょう。

EF-S 60mm F2.8 MACRO USM
フルサイズ対応 ×
手ぶれ補正 ×
リセールバリュー 高い
画角 単焦点マクロ
動体撮影 ×




EF 70-300 F4.5-5.6 DO IS USM

このEF 70-300 F4.5-5.6 DO IS USMはCanonの実験レンズと言われています。

光の波長は色によって違います。
レンズを通る光は色によって屈折率が変わってしまうので、解像度低下の原因になってしまいます。

通常の望遠レンズはこれを抑えるため、低分散ガラス(UDレンズ)を沢山使って色収差をなるべく抑えているので、望遠レンズは巨大で長い物になってしまいます。

積層型回折素子という新しい素材を用いることで色収差を根本的に打ち消してしまおうというのがCanonの新しい技術、DOレンズです。

しかし、DOレンズシステムはまだ完成している技術ではないらしく、このEF 70-300 F4.5-5.6 DO IS USMはなんとも言えない不思議な写り方をします。

DOレンズの特性なのか、特定の色がまるで強烈なノイズリダクションを掛けたようにノッペリしている印象があります。
発色しすぎなのでしょうか。
解像力は高いものの、少しコントラストが弱い気もします。
このような描写は他のレンズでは絶対に見れないものです。

このレンズもまた、光の条件によって写りが変化する難しいレンズです。

モヤモヤした甘い画像を出すこともあれば、超高コントラストの見たこともないような写真が出てくるときもある、なんとも不思議なレンズです。

望遠レンズでありがちな色の滲みは全くありません。

こうして見ると色収差による解像度低下要因はかなり大きいのでしょうか。
しかし、見方によっては色収差は自然界に必ず存在するもので、それを打ち消してしまうと違和感が出てしまうのもまた事実です。

どことなくCGのような描写だと思います。

難しいレンズではありますが、単焦点を超える画質を出すこともしばしば。

脅威の発色能力です。カラフルなものを撮るには最高のレンズかもしれません。

テレ端300mmでの撮影。

300mm級の望遠レンズとしては非常にコンパクトです。
レンズの全長は約10cmほどです。他の胴長望遠レンズに比べると、携帯性には優れています。

決してピントが外れているわけではありません。手ブレしているわけでもないです。
たまに、まるで塗り絵みたいに奇怪な写真が誕生することがあるのもEF 70-300 F4.5-5.6 DO IS USMでしか味わえないものです。

世間の写真愛好家の中ではEF 70-300 F4.5-5.6 DO IS USMは画質に関して賛否両論あるようです。

この独特な描写を発展途上のDO技術の欠点だと見るのか、はたまたレンズの個性として受け止めるかは個人の捉え方だと思いますが、これほど興味を唆られるレンズもまた珍しいのではないでしょうか?

EF 70-300 F4.5-5.6 DO IS USM
フルサイズ対応
手ぶれ補正
リセールバリュー 高い(絶版品)
画角 望遠ズーム
動体撮影




EF 70-200 F4L USM

Canon一眼レフユーザーなら是非持っておきたい望遠Lレンズ、通称「白レンズ」です。

望遠のLレンズの筒体が白いのは、太陽光による熱でレンズ内の空気が対流して描写に影響をするのを防ぐため、また紛争地域で撮影する場合に武器と間違われないようにするためだとか言われています。

また L は価格に糸目を付けないで画質を追求するため高価なガラスを沢山使用しているというキャノンのブランドです。

EF 70-200 F4L USMは同焦点距離のLズームの中では最強の画質を誇るレンズです。
風景写真の定番撮影スポットに行くと、たまにプロカメラマンの人と一緒になったりすることがあるので、レンズの話を聞いてみたりするのですが、皆さん口々にEF 70-200 F4L USMを褒めます。

「いつかは大口径のEF 70-200 F2.8L IS USMが欲しい」と言っても「よっぽど室内の撮影が多くない限りはF4LのIS無しの画質が一番良いよ」と言われます。

手ぶれ補正付きのEF 70-200 F4L IS USMと比べてもIS用の余分な光学特性が省かれている分、画質は良いようです。


圧倒的な高解像、高コントラスト、階調表現力。

扱いも簡単です。どんなふうに撮影しても高画質で撮れますので、初心者こそ手にしたいレンズでもあります。

流し撮りが得意なレンズです。

70-200のLレンズシリーズは鉄道写真では定番のレンズですね。

EF 70-200 F4L USMは動体撮影に非常に適したレンズです。

高画質だけが取り柄ではありません。最速のAF駆動を誇ります。
また正確なAF追尾をするため、AFのサーチ範囲を切り替えられます

全域を追うモード(1.2m~)。最短撮影距離付近はサーチしない (3m~)のモードがあります。

尋常ではないスピードのAFは狙った一瞬を正確に捉えます。

他の望遠レンズでは3次元を不規則に移動する鳥のような被写体を追い続けられないでしょう。

色々なレンズを使ってきましたが、動体撮影に対するAF駆動のスピードはEF 70-200 F4L USMが最強です。

最短撮影距離は1.2mです。

マクロレンズではありませんが、APC-C機での望遠側200mmでギリギリまで近寄ると、昆虫のような小さなものでも十分撮影可能です。

流石にコケないように気をつけて滑走しますが、スキー場のゲレンデにも普通に持って行きます。

EF 70-200 F4L USMは流石プロ向けのレンズだけあって、堅牢性も非常に高いです。
レンズ内ズームなので、過酷な環境下でのホコリの混入の心配もありません。

静止物撮影ではじっくり構えて撮影することが出来ますが、動体撮影では、チャンスは一瞬しかありません。

EF 70-200 F4L USMは、望遠レンズとしては万能ですが、なかでも高速なAFを使った動き物に最適なレンズです。通常のレンズでは追いつけない憧れの写真を沢山撮りたいものです。

EF 70-200 F4L USM
フルサイズ対応
手ぶれ補正 ×
リセールバリュー 高い
画角 望遠ズーム
動体撮影



EF-S 10-18 F4.5-5.6 IS STM

最近はGoProなどのアクションカムが流行っていますが、それと似た画角を持つAPS-C用レンズがEF-S 10-18 F4.5-5.6 IS STMです。

一眼レフの交換レンズと言えば、望遠レンズが人気ですが、最近は超広角レンズも注目されているようです。

超広角レンズは、肉眼でみる視野以上の画角を持ちます。
強烈なパース(遠近感)が付くので臨場感・迫力ともに独特の世界を見ることの出来るレンズですが、一方で端に写ったものが歪んで不自然になったり、広い画角故に被写体の整理が難しいです。

単焦点レンズは足を使うと言いますが、同様に超広角レンズは歩き回って最適な撮影場所を見つけないと冴えない写真になってしまいます。それが、面白みの一つでもあります。

EF-S 10-18 F4.5-5.6 IS STMはAPS-C用の安価な超広角レンズですが、決して超高画質とは言えません。
しかし一眼レフ用のレンズなので当然、GoProなどアクションカメラよりは画質が良いこと、また従来の超広角レンズが非常に高額だったことを考えると、充分に良いレンズだと言えます。

場所の臨場感が出る超広角レンズ。

パース(遠近感)が強力なので、空間の広さが強調されます。


寄ることで、手前にあるものを強調できるのもの超広角レンズの得意技。

EF-S 10-18 F4.5-5.6 IS STMは逆光に非常に弱く、太陽光には気をつけないと、すぐにゴースト・フレアが出てしまいます。


狭い空間でも全体を見渡すように広々と写す事ができます。

これは照明の明かりでフレアが出てしまいました。

元々がブレにくい超広角でありながら、IS(手ぶれ補正)が搭載されているので、夜間の撮影でも余裕です。

暗い場所のほうが、コントラスト・階調は高くなるように思います。


実は、一眼レフでの超広角レンズは非常に危ないです。

超広角では肉眼で見るより、物が遠くに見えます。

ファインダーを覗きっぱなしにしていると、危険なもの(機械や動物)に近寄りすぎてしまったり、足を踏み外してしまいそうになったりすることもあります。



寄れば小さいものでも大迫力です。

しかし、このレンズは寄れすぎてしまいます。超広角の画角では何気なく見えますが、実はこの小石はレンズの前玉から僅か1cm足らずのところまで接近しています。

普段、レンズの保護フィルターは使わない主義ですが、流石にEF-S 10-18 F4.5-5.6 IS STMには保護フィルターを装着しました。


IS(手ぶれ補正)のお陰でスローシャッターでも手ブレしにくいです。

日中はコントラストが低くなりがちで、後から補正が必要になることが多いです。


定番ですが、ズームレンズなのでこんな遊びも出来ます。
超広角では意外とスローシャッタが面白いです。

個人的に画質に不満はあるものの、EF-S 10-18 F4.5-5.6 IS STMで撮影した写真は全てフォトストックの審査を通過しています。

強い光源に対する耐性が弱く、太陽や強力な照明が構図の中に入るとすぐにフレアがでてしまいます
逆に、そのフレアを活かした作品作りをするのもありかもしれません。

安価で手に入れやすく全体を広々と撮影することが出来る超広角レンズは不動産の内装撮影などにも重宝するでしょう。
また記録写真として残すにも優れた画角なので、旅行に持っていく一本としても欲しいレンズです。

EF-S 10-18 F4.5-5.6 IS STM
フルサイズ対応 ×
手ぶれ補正
リセールバリュー 普通
画角 超広角ズーム
動体撮影




TAMRON SP AF28-75mm F2.8 XR Di A09E

最後は社外レンズの紹介です。
TAMRON SP AF28-75mm F2.8 XR Di A09Eはコスパでは最高の大口径レンズです。

F2.8通しのズームレンズは一般的に非常に高額で、簡単に手が出せるものではありません。
しかし、このレンズはF2.8通しの標準ズームレンズとしては破格の安値です。

難点としてはUSMではないことです。
超音波モーターではないので、ピント合わせのAF駆動の度にジージー鳴り響きます。

画質としては大口径レンズを活かした高解像・高コントラスト・高階調で申し分ないです。

F2.8通しはボケが楽しいです。

手ぶれ補正はありませんが、明るい分シャッタースピードは上げられますので充分です。

薄暗い中での階調表現も問題ありません。

ステンレスの金属感も見事に出ています。

コントラストも高く、気軽にヌケのよい写真が撮れます。

社外レンズは安価の割に画質がとてもよいレンズが多いですね。

社外レンズの宿命ですが、たまに少しだけピントがずれることがあります。

僅かなピントズレは少し見ただけではわかりませんが、フォトストックに出すと審査で跳ねられてしまうことが多いです。

試しにズーム流し。
USMではないので、動き物にはやはり弱いですね。

TAMRON SP AF28-75mm F2.8 XR Di A09Eは静止物撮影をメインにするのであれば、かなり使えるレンズです。

28−75mmとカバー範囲も広いので、このレンズ一本で撮りに行くことも出来るでしょう。
ただし、どうしても非USMのジージーなるAFが嫌な人には向かないかもしれません。

TAMRON SP AF28-75mm F2.8 XR Di A09E
フルサイズ対応
手ぶれ補正 ×
リセールバリュー 普通
画角 標準ズーム
動体撮影 ×


※撮影ボディはCanon EOS 60D
※一部の写真はRAW現像しています。

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