今のキットレンズはほとんどの人にとって充分ではないか?
EF-s 18-55 F3.5-5.6 IS STMはCanonのエントリーモデルに付属するキットレンズで、初級者向けのレンズになります。
他にも沢山レンズを持っていますが、画質に定評のEF-s 18-55 F3.5-5.6 IS STMを敢えて買い足してみたところ、画質の良さに驚愕して常用レンズとなりました。
他にも沢山レンズを持っていますが、画質に定評のEF-s 18-55 F3.5-5.6 IS STMを敢えて買い足してみたところ、画質の良さに驚愕して常用レンズとなりました。
- 夜間撮影
- 星空撮影
- 流し撮り
- スローシャッター(主に滝撮り)
- 風景撮影
- マクロ撮影
- ヤフオク商品撮影
EF-s 18-55 F3.5-5.6 IS STMはこれらの全てを柔軟に熟せる最高のレンズです。
画質も大事ですが、操作性はかなり大事です。STM(ステッピングモーター)のAFは最強の使い心地です。
- 盗難されても痛みが少ない(海外旅行など)
- 過酷な環境で取り回せる。
- レンズフィルター未装着でも気にならない(光学特性を損なわない)
- 作りがプラボディーでちゃっちいから軽量コンパクト
APS-C用のプラボディー、尚且つ価格がかなり安いので、こんなメリットもあります。カメラはどんな高いレンズを持っていても、持ち出せて撮影できなければ意味がありません。
夜間撮影能力
夜の撮影では明るい単焦点レンズにどうしても目が行きがちですが、安い単焦点レンズを買うまえに三脚を買ったほうが良いと思います。
三脚があればEF-s 18-55 F3.5-5.6 IS STMは持ち前の特性を活かした素晴らしい夜の撮影ができるでしょう。
リモートレリーズがなくてもセルフタイマー撮影を使えばブレない写真を簡単に撮ることが出来ます。夜に三脚をつけて持ち歩くときにはセルフタイマー2秒の設定のままです。
またEF-s 18-55 F3.5-5.6 IS STMは非常に軽いレンズなので、持ち運びやすいミニ三脚で充分だと思います。
夜の撮影では暗部の色が出にくいものですが、発色特性にも優れ、黒色赤色青色の違いが明瞭に出ています。
シャッター速度が長めになるのでクルマのライトの光跡が現れています。
シャッター速度が長めになるのでクルマのライトの光跡が現れています。
夜の撮影では光源が気になりますが、フレアなどは全く出ません。
画質的に考えると、余計な映り込みを招くレンズ保護フィルターは極力装着したくないものです。
EF-s 18-55 F3.5-5.6 IS STMは非常に低価格なレンズなので、レンズフィルターを装着せずに取り回していても神経質にならずに済みます。
10万円を越すような高額なレンズになると、出先での破損や盗難が怖くてシチュエーションによっては持ち出すのをためらうこともあります。
低価格なレンズでは、仮に故障したとしても安く済みます。また、傷を付けてしまったとしても諦めが付くでしょう。
また、EF-s 18-55 F3.5-5.6 IS STMはチープな作りの割に、意外と頑丈です。
不注意でカメラごと落下させてしまったことがありますが、その後も何の問題もなく作動しています。
画質的に考えると、余計な映り込みを招くレンズ保護フィルターは極力装着したくないものです。
EF-s 18-55 F3.5-5.6 IS STMは非常に低価格なレンズなので、レンズフィルターを装着せずに取り回していても神経質にならずに済みます。
10万円を越すような高額なレンズになると、出先での破損や盗難が怖くてシチュエーションによっては持ち出すのをためらうこともあります。
低価格なレンズでは、仮に故障したとしても安く済みます。また、傷を付けてしまったとしても諦めが付くでしょう。
また、EF-s 18-55 F3.5-5.6 IS STMはチープな作りの割に、意外と頑丈です。
不注意でカメラごと落下させてしまったことがありますが、その後も何の問題もなく作動しています。
星空も余裕で撮影できます。
夜間あまりも暗い場合はフォーカスの調整を最終的にマニュアルで行う事が多いですが、このレンズはSTMでありながらフルタイムマニュアルではないところが残念なところです。
これも勿論EF-s 18-55 F3.5-5.6 IS STMで撮影したものです。星の軌跡は一眼レフを持っているなら一度は撮ってみたいものです。
こちらはリモートレリーズを持っていないと撮影出来ません。
撮影技法については少し難しいですが、三脚、リモートレリーズとPCがあれば誰にでも撮影することができます。コンポジット撮影で調べてみて下さい。
ちなみに星空を長時間露光(コンポジット)するためには60分ほど外にカメラを放置する必要があります。レンズに霜が降りてしまうので、カイロをレンズに巻きつける必要があります。貼るカイロを貼ってしまうというのも手ですね。
ちなみに星空を長時間露光(コンポジット)するためには60分ほど外にカメラを放置する必要があります。レンズに霜が降りてしまうので、カイロをレンズに巻きつける必要があります。貼るカイロを貼ってしまうというのも手ですね。
スローシャッターを楽しむ
一眼レフを使い始めると、どうしてもボケた写真こそが一眼レフの醍醐味だと思いがちになります。しかし、今やコンデジ・スマホでも気軽にボケを楽しめるようになってきました。
こうなってくると、一眼レフの存在意義に疑問を感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、スローシャッターを使う技法はまだまだ一眼レフでしか出来ない表現です。
特に流し撮りはコンデジにもミラーレスカメラがまだまだ追いつけない分野です。
しかし、スローシャッターを使う技法はまだまだ一眼レフでしか出来ない表現です。
特に流し撮りはコンデジにもミラーレスカメラがまだまだ追いつけない分野です。
EF-s 18-55 F3.5-5.6 IS STMは従来型のEF-s 18-55 F3.5-5.6 IS Ⅱと比べてAF駆動にステッピングモーターを使っており、被写体を追従するAF能力が非常に高いと思います。
また、手ぶれ補正もCanonのレンズのなかでは、かなり強力です。
望遠レンズではありませんが、この位の流し撮りであれば十分対応できました。
55mmはあまり近づくことができませんが、望遠より中域での流し撮りのほうが難しいので、練習にもなります。
55mmはあまり近づくことができませんが、望遠より中域での流し撮りのほうが難しいので、練習にもなります。
ND400を併用したスローシャッター作例。
物凄い解像力です。これが現代のキットレンズの描写なのです。
物凄い解像力です。これが現代のキットレンズの描写なのです。
従来型EF-s 18-55 F3.5-5.6 IS Ⅱと違いフィルター枠が回転しないので、各種レンズフィルターを使う際にもスムーズに取り外しできます。
EF-s 18-55 F3.5-5.6 IS STMのフィルター径は58mmなので各種フィルターの値段も安く抑える事ができます。
黒部ダムの観光放水。こちらもND400併用の作品です。
コントラストと階調表現の高さは、日差しが強く明暗の差が大きい時に活きてきます。
コントラストと階調表現の高さは、日差しが強く明暗の差が大きい時に活きてきます。
長い間、単焦点レンズをこだわって使ってきましたが、画質的には何ら差はないレベルだと感じました。キットレンズとは思えない画質です。
質感表現力
レンズの画質の良さを決めるのは主にこの4つです。
- 発色
- 階調
- コントラスト
- 解像力
しかしわかりやすく言ってしまうとレンズの画質とは質感表現力ではないかと思います。
コンクリートをコンクリートらしく見せる。水を水らしく見せる。そんな質感表現力が優れているレンズほど良いレンズになります。
EF-s 18-55 F3.5-5.6 IS STMは質感表現力がとても高いレンズだと思います。
エンジンルームの中。
このレンズは階調特性にも非常に優れています。明るいところから暗いところまで鮮明です。
このレンズは階調特性にも非常に優れています。明るいところから暗いところまで鮮明です。
大型車のタイヤ。
ボルト・ナット。アルミホイールの金属の表現力が素晴らしいです。
金属の冷たさと重たさが伝わってきそうです。
同じタイヤですが、雪が付着しています。
冷たそうですね。
雪というのは白飛びしやすく、被写体としてはとても難しいものです。レンズの性能がかなり重要になる被写体です。
金属の冷たさと重たさが伝わってきそうです。
同じタイヤですが、雪が付着しています。
冷たそうですね。
雪というのは白飛びしやすく、被写体としてはとても難しいものです。レンズの性能がかなり重要になる被写体です。
水を綺麗に撮れるレンズはいいレンズだと言われます。
川の緩やかな流れ、水面の反射など描写力は抜群に良いと思います。
階調表現が豊かだとリアルな3DCGのような美しさがありますね。
トンネルの待避所から。
コンクリートの無機質で硬そうな質感が大好きです。
トンネル内の照明が強力だったので、少しだけフレアが出ています。
※一般道で深夜に撮影しています。高速道路上などでは絶対に危ないのでやめましょう。
階調表現が豊かだとリアルな3DCGのような美しさがありますね。
トンネルの待避所から。
コンクリートの無機質で硬そうな質感が大好きです。
トンネル内の照明が強力だったので、少しだけフレアが出ています。
※一般道で深夜に撮影しています。高速道路上などでは絶対に危ないのでやめましょう。
建物の撮影では周辺の湾曲が気になるところですが、カメラ内の湾曲補正で殆ど気にならないレベルに仕上がっています。レンズの特性を補う補正は純正レンズならではの強みです。
機械系のものや建物の撮影が好きなので、植物を撮る機会はあまりないのですが、こちらも負けず劣らず良い写りをします。
蝶々の羽についている沢山の鱗粉の質感も鮮明です。
風景撮影
カメラを手に入れたら先ずは風景撮影に励む人は多いのではないでしょうか?
本格的に風景撮影をする時はフルサイズ一眼レフに重い三脚を立てて撮影するのが普通らしいですが、EF-s 18-55 F3.5-5.6 IS STMは強力な手ぶれ補正のお陰で、美しい風景を簡単に切り取ることができます。
広角側の18mmですが、APC-Cの18mmは35mm換算で28mmになります。超広角ではありませんが、それなりに景色を広大に写し取ることができます。
広角側の18mmですが、APC-Cの18mmは35mm換算で28mmになります。超広角ではありませんが、それなりに景色を広大に写し取ることができます。
弥陀ヶ原高原の湿地帯
八方岳、五龍岳
逆光耐性は結構高いように思います。
冬の雪山は結構難しい被写体ですが、優れた階調特性のお陰で白飛びすることもなく綺麗に描写しています。
都会の風景撮影に関しては、全く文句の付け所がありません。
コントラストが高いヌケの良さは状況によってはF4通しのLレンズより良い画質になります。
モノ撮り
EF-s 18-55 F3.5-5.6 IS STMの最短撮影距離は0.25mですので、マクロレンズほどではないものの、それなりに接写することが出来ます。
ヤフオクの商品撮影などにも充分すぎるほど使えるレンズです。
階調表現力は小物撮影にも効いてきます。
iPhoneに付着している手垢の汚れまで、しっかり表現出来ています。
コンデジだと接写でこれだけ綺麗には撮れません。
小物撮影は白い紙を下に敷いて撮影すると綺麗に撮れます。
iMacを撮影
実際にオークションに出品した時に使った写真です。この写真のお陰で非常に高額で売却することができました。
先程、紹介したNDフィルターです。
このフィルターは撮影しているEF-s 18-55 F3.5-5.6 IS STMと同じ口径の58mmですので、等倍撮影とまでは行かなくても、かなりマクロ的な使い方ができることもわかります。
画質もさながら、軽いレンズというのは持ち出しやすい事から非常にアドバンテージが高いです。
値段も破格の安さですので、盗難が心配な海外旅行などにも良いのではないかと。
CanonのAPC-C一眼レフを持っている人で、このレンズを持っていない人はキットレンズと侮らずに是非試してみて欲しい素晴らしいレンズです。
※撮影ボディはCanon EOS 60D
※全ての写真はRAW現像しています。
iPhoneに付着している手垢の汚れまで、しっかり表現出来ています。
コンデジだと接写でこれだけ綺麗には撮れません。
小物撮影は白い紙を下に敷いて撮影すると綺麗に撮れます。
iMacを撮影
実際にオークションに出品した時に使った写真です。この写真のお陰で非常に高額で売却することができました。
先程、紹介したNDフィルターです。
このフィルターは撮影しているEF-s 18-55 F3.5-5.6 IS STMと同じ口径の58mmですので、等倍撮影とまでは行かなくても、かなりマクロ的な使い方ができることもわかります。
画質もさながら、軽いレンズというのは持ち出しやすい事から非常にアドバンテージが高いです。
値段も破格の安さですので、盗難が心配な海外旅行などにも良いのではないかと。
CanonのAPC-C一眼レフを持っている人で、このレンズを持っていない人はキットレンズと侮らずに是非試してみて欲しい素晴らしいレンズです。
※撮影ボディはCanon EOS 60D
※全ての写真はRAW現像しています。