今まで所有してきたデジカメ

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カメラ

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今まで所有していた歴代のカメラの写真を振り返ってみたいと思います。

実は今、デジタルカメラで写真を撮っている人は物凄く恵まれています。
というのは低コストで高機能なカメラが手に入るようになったからですね。しかも、ほとんどのスマホにはカメラが標準搭載されているので、わざわざカメラを買わなくても写真が撮れる時代でもあります。

しかし振り返ってみれば、古いカメラがそんなに悪いわけではありませんでした。
現行品を並べて画質の違いをあれこれ議論するのは愚かな事なのかもしれません。些細なスペックの違いより、撮影の基本を押さえて良い写真を撮ろうとするする事のほうが大事なんです。事実、この記事を書く時に一通り昔の写真をチェックしましたが、古いカメラで撮った写真なのに驚くほど美しい写真が沢山ありました。

ここではスマホカメラもデジカメとして同じように扱っていますので、歴代iPhoneのカメラが意外と悪くなかった事を確信したい人は是非見てほしいと思います。
最終的な結論として、大多数の人はiPhoneのカメラで充分なのではないかとも思いますね。


日立 i.mage HDC-2

  • 2003年発売
  • 198万画素
  • 1/2型CMOS
  • 38mm
当時はカメラの知識がそんなになく、特に珍しいとも思いませんでしたが、なんとHITACHI製です。
本当はこれより古いデジカメも持っていましたが、もうデータが残っていない上に型番すら覚えていないので紹介することは出来ません。

このデジカメを手に入れて、初めて使った驚きの機能が液晶モニターでした。
それまでのデジカメは写ルンです見たいな光学ファインダーがついているだけで、撮影した画像をその場で確認することは出来なかったのです。
自分がカメラを動かすと、液晶モニターに表示されている画角も一緒に動く。現在では当たり前ですが、当時はすごく感動しました。

画質はやっぱり悪いです。

ただし、HITACHIは当時のカメラの中ではかなり画質が悪い方のカメラだったらしいということが後で判明しました。
カメラの値段自体は非常に安かったので、高校生だった自分が手にするカメラという玩具としては充分だったのではないかと思います。

そして、このカメラは単3乾電池で動作していました。
当時はまだエネループもありませんでしたが、使い捨ての乾電池を使うのは勿体無いということで、ミニ四駆用の充電式単3を使っていた覚えがあります。

OLYMPUS μ-mini DIGITAL

  • 2004年発売
  • 400万画素
  • 1/2.5型CCD
  • 35-70mm
自分が持っていたというよりは家族で使いまわしていたデジカメ。
元々、母親がヤフオク商品撮影用に買ってきたカメラでしたが、勝手に持ち出して色々撮っていました。

このカメラから充電式バッテリーに変わったり、ズームが出来るようになりました。
後にスマホが登場するまでは、一般人が写真を撮るカメラという機械はコンデジが当たり前になっていきます。
ちなみに母親はこのカメラを手に入れるまで、行楽の度に写ルンですを買っていました。





古いデジカメですが、今見返すと画質は悪くありません。
この頃のデジカメはCCDが多く、CMOSと比べると色乗りが自然になるそうです。OLYMPUSのレンズも良かったんでしょう。
当時はあまり気にしてなかったけど暗部も中々良いです。CCDはノイズが少ないという利点もあるみたいですね。

今ではカメラのメモリーカードといえばSDカードしかありませんが、この頃は各メーカーで記録メディアがバラバラでした。OLYMPUSのカメラはXDピクチャーカードというのを採用していましたが、これが結構高かった覚えがあります。

Canon IXI Digital 25 IS

  • 2008年発売
  • 1030万画素
  • 1/2.3型CCD
  • 35mm-105mm
一番長く使ったコンデジはこれです。
このカメラを買った同時期に、丁度マイカーを手に入れました。ドライブがてら色々な風景を撮りに行った記憶があります。
本格的に写真の魅力にハマったのは、このカメラのせいですね。

それまでのカメラの中では初めてIS(手ブレ補正)が搭載されたカメラでしたけど、あまり意識したことはありませんでした。ただ後から見返すと、明るい場所で手ブレした写真はなかったので恩恵には預かっていたのだと思います。
そして、音声つきの動画が撮れるようにもなりました。Youtubeに猫の動画をアップしたり、車載動画を撮ったりと、ビデオカメラとしても使えるようになったのです。

ちなみに全て補正無しです。(他のデジカメの作例も全て補正なしですが)
画質的には今見返しても、全然行けるレベルですね。
妹に上げてしまったので、今は手元にはありませんが、10年以上たった今でも実用できるくらいの画質だと思います。

IXI 25ISでは撮れないものは無いと思うほど撮り尽くしましたが、容量不足もあり、残念ながら全部データは残っていません。この頃はグーグルフォトなんかもありませんでした。
長時間露光が15秒まで出来るようになったので、三脚を使った夜景撮影を始めたのも、このカメラからです。

SIRIUS a IS06

  • 2010年発売
  • 500万画素
  • imagesensorは不明
  • レンズも不明(多分28mm)
初めて手に入れたスマートフォン。デジタルカメラではなく、カメラ付き携帯電話です。

最初、過去のデジカメを振り返る時にスマホも含めて書くべきかどうか悩みました。というのもカメラ愛好家の中ではスマホの類はカメラとして見做さない人もいるからです。
しかし、これまで一般カメラとして頂点に君臨していたコンデジの立場をスマホカメラが奪い去ってしまったのも事実です。
なので、この記事中ではスマホもデジタルカメラとして取り扱うことにしました。

登場したばかりのスマホの画質はこんなものでした。
お世辞にも良い画質とは言えないけど、記録用カメラとしては普通に使えるレベルです。

おそらく初期のスマホカメラはガラケー搭載のカメラと変わらないと思いますが、ガラケーと違いPCへの転送が簡単でした。なので、未だにデータが残っていることが多いんです。

ちなみにガラケーでも写真は撮りましたが、スマホになってから写真を撮る枚数は圧倒的に多くなりました。
理由はよく思い出せませんが、ガラケーよりはカメラとしての操作性は優れていたのだろうと思います。デジカメを持ち歩いていても、敢えてスマホで撮る時もよくありました。

Apple iPhone 4s

  • 2011年発売
  • 800万画素
  • 1/3.2型裏面照射CMOS
  • 28mm
初めて手に入れたiPhone。当時はずっとAUユーザーだったのでiPhone4までは使いたくても使えませんでした。

AppleはiPhoneを通じて写真を撮るという行為が楽しいということを、カメラ好き以外に初めて植え付けた企業だと思います。当然、iPhone搭載のカメラも良いものに拘っています。
聞いた話だとiPhoneのカメラは全てソニー製らしいですね。

とても素晴らしい画質です。
といっても古いカメラから紹介してますので、順番通りに読み進めて頂いているのなら綺麗に見えるのは当たり前ですが。

本当はこの記事を書く時、新しいカメラから古いカメラへと書いていこうかと思いましたが、読み進めるに連れて画質が悪くなっていったら、当時どれだけそのカメラにワクワクしたのかという思いが伝わりません。

そして、この頃からコンデジは廃れ始めました。
だって、それなりにiPhoneで撮れてしまうのですから。
カメラ好きな自分も、しばらくiPhoneだけで他のカメラを持たなかった時期があります。

Canon EOS Kiss X50

  • 2011年発売
  • 1220万画素
  • APS-C CMOS
  • レンズ交換式
美しい写真を撮りたいと思ったら、とりあえず辿り着くのは一眼レフです。
確かにカメラの年代に関わらず、一眼レフで撮った写真は綺麗です。理由はイメージセンサーとレンズの大きさです。
ただし、その代りにデジタル一眼レフは高価でした。手頃に買える値段まで下がってきた入門機をやっと買えたのです。

EF-S 18-55mm F3.8-5.6 IS Ⅱ
EF 50mm F1.8 Ⅱ
EF 50mm F1.8 Ⅱ
EF-S 55-250mm F4-5.6 IS Ⅱ
一眼レフは画質も良かったのですが、感動したのは色々なレンズを使えるということでした。
明るい単焦点で夜でも綺麗に撮れたり、望遠レンズで圧縮効果を初めて体感した時は、それはそれはとても感動したものです。

しかし、一眼レフには重くてデカいという最大の欠点があります。
カメラを持ち出すのは、荷物に余裕がある時。
それ以外は、iPhoneのカメラで済ませていた事が多かったです。

撮影が好きと言え、それまでは意識して写真を撮りに出かける日はありませんでしたが、一眼レフを手にしてからは写真を撮るのが目的な外出が増えました。
見た目もインパクトがあるので、周りの人にも遠慮させてしまいますし、次第に億劫になってしまうことになります。
結局、このカメラは弟に譲ってしまうことになりました。

Canon EOS 60D

  • 2010年発売
  • 1800万画素
  • APS-C CMOS
  • レンズ交換式
Kiss X50を手放してから半年後。しばらくiPhoneだけで過ごすも、一眼カメラの画質が忘れられずに、結局新しくCanon一眼レフを買ってしまいました。
シャッター音がカッコいいという理由で60Dという中級機を手に入れたわけですが、このカメラは本当に長年活躍してくれました。

今度はカメラ本体だけでなく、レンズにも力を入れました。他にもレリーズケーブルやスピードライト(ストロボ)などを揃えて色々な撮影を楽しみましたが、掛けた金額を振り返ると、安い軽自動車一台分にはなりそうです。ただしカメラ周りの製品は中古でもそれなりに売れますので、総合的に考えると安くついたと思いたいです。

EF-S 10-18mm F4.5-5.6 IS STM
EF 60mm F2.8 macro
EF 70-200mm F4L
EF-S 18-55mm F4.5-5.6 IS STM + Canon Speed light 320EX
今見返しても、60Dで撮った写真はどれも綺麗です。ただし、一眼レフの画質は殆どレンズに依存していると思います。
実際、写りが良いLレンズなんかをkiss X50に装着しても、殆ど同じ様な写真が撮れますから。

初級機と中級機の差は画質ではなく、機能的なところが多いです。例えばスピードライトのワイヤレス制御が出来るか出来ないかだったり。
そして一眼レフの最大のメリットは、画質ではなくシステムの拡張性にあります。レンズが付け替えられるのも含め、ストロボを3灯使って人工的に明かりを作り出すなど。

EOS 60Dは再びコンデジをメインに使い出すまで本当に長い期間、自分にとっての写真を楽しませてくれました。

Apple iPhone 5

  • 2012年発売
  • 800万画素
  • 1/3.2型裏面照射CMOS
  • 28mm
一眼レフが手元にあったものの、iPhoneで写真を撮ることは多かったです。
iPhone5は基本的なスペックはiPhone4Sと変わりませんが、レンズ性能が少し上がったらしいです。
ちなみにiPhone5の後にiPhone5cも持っていましたけど、カメラ性能的には全く同一らしいので、この記事では省いておきます。

スマホカメラはレンズ性能以外にもソフトウェア処理が結構あります。
撮影された瞬間、見栄えが良くなるように自動的に処理されているんですね。

歴代iPhoneではカメラそのものの性能はそんなに変わらなくても、内部処理がどんどん進化しているみたいです。

Apple iPhone 7

  • 2016年発売
  • 1200万画素
  • 1/3型裏面照射CMOS
  • 28mm
AppleはいつでもiPhoneのカメラにこだわります。iPhone7のカメラは一昔前のコンデジを完全に超えてしまった。
イメージセンサーも少しだけ大型化しています。

とは言え、誰もがスマホを通じてデジカメを手にする時代はiPhone4Sから始まっているわけです。iPhone7plusのポートレートモードから見てわかるように、iPhone7のカメラからは一眼レフを意識するようになってきたと思われます。

iPhone本体の防水機能も付いたので、悪天候下でも撮れる防水カメラとしても使えるようになりました。
ちなみに故障を覚悟で水に突っ込んで撮ってみたこともあるのですが、特に問題はありませんでした。勿論、お湯や海水ではなく真水でした。でも、壊れるのが嫌だったら真似はしないで頂きたいと思います。

開口F値が1.8と大きくなり、センサーサイズも若干大きくなりました。
plusのダブルレンズを使ったポートレートモードでなくても接写すれば充分ボケます。

ただ、個人的にはiPhoneらしい写真ではなくなってしまった感じにも思います。
画質は確かに向上しましたが、iPhone5までの独特な雰囲気の写真がなくなってしまった。
とは言え、ポケットにこの画質のカメラがいつでもあるのは素晴らしいです。一般家庭の殆どはカメラをわざわざ買うことなくiPhoneで充分家族写真が撮れると思います。

SONY RX100M3

  • 2014年発売
  • 2090万画素
  • 1型裏面照射CMOS
  • 24-70mm
一眼レフをやめるきっかけとなったカメラ。
画質は良い上に軽くて小さいです。ただし望遠やマクロ、単焦点の綺麗なボケが欲しいなら一眼レフから乗り換えるべきではないと思います。

フォトストックをやり始めてからは、良いものを発見した時に手元にカメラがなく撮れないという事がよくありました。残念ながら当時のフォトストックはiPhoneなどスマホで撮った写真はNGというルールがあったため、必ずデジカメで撮る必要があったのです。

そこで手に入れたのがRX100でしたが、使い込んでみた結果、最終的に写真はこれで充分だという結論になりました。
1型センサーもAPS-Cも使い方によっては変わらない気がします。
それまでの長い一眼レフ写真歴は終わりました。カメラに対する利便性は機能から携帯性に変化したのです。

一眼レフに慣れてしまっていると、素晴らしく良い画質というわけにはいきません。
しかし、歴代のカメラを振り返ってみれば、充分素晴らしい画質になります。

久しぶりに手にしたコンデジですが、これはいい買い物でした。
一眼レフと違って色々な事は出来ませんが、小型カメラで荷物にならない上に、どの条件下でも工夫次第で一定の画質が確保できます。

iPhoneはいいカメラを搭載してきていますが、やっぱりレンズの容積にある程度余裕があって1型センサーのRX100のほうが悪条件化では画質が良くなります。
機能的にも三脚夜景撮りとかシャッター速度を調節した流し撮りも、まだまだカメラ専用機が手放せないなと思いました。電子シャッターではなくメカシャッターを使っているので変な歪みも出ません。

RICOH GR Ⅱ

  • 2015年発売
  • 1690万画素
  • APS-C CMOS
  • 28mm
RX100で味をしめ、最近のコンデジは良く出来てると買い足したのがGRⅡ。
コンデジですが28mm単焦点でAPS-C。ズーム機能はありませんが、昔のコンデジもiPhoneも光学ズームはありません。

正直言って、超マニアックなカメラです。
クロップ機能で段階的にデジタルズームは出来ますが、基本は28mm単焦点のみ。そして異様に高画質です。APS-Cの一眼レフのキットレンズより画質は遥かに良いですね。

スナップ撮影に特化していると明記されてる通り、起動速度が爆速です。
電源ボタンを押した次の瞬間にシャッターを切ることが出来るので、いつ撮影したのか気が付かれないくらいの感じで撮影出来ます。ある意味、隠し撮りには最高です。

RX100もそうですが、コンデジは一眼レフと違って電子音を消せば、ほぼシャッター音は無音なんです。静寂な環境でカチッと聞こえるくらい。
撮影している行為を周りにあまり意識させず、こっそり撮る事ができます。
実は一眼レフも顔負けな位、シャッター音が一番煩いのはiPhoneだったりします。原理的には完全電子シャッターで完全無音に出来るはずですが、国内版では盗撮防止用と謳って強制的にシャッター音が鳴り響く仕様になっています。

実はGRⅡはiPhoneと被る28mmの画角に満足できずに売却してしまいました。
しかし、後から見返すと、あまりの画質の良さにもう一度買い戻したいと思ってるカメラです。

GRは画質が良いだけではなく、描写される写真の雰囲気が独特です。
レンズの性能だけではなく、カメラ内処理にかなり力を入れているようです。後からPC編集しなくても、カメラ内エフェクトだけで充分雰囲気が出てしまいますね。
多分知ってる人なら、何も言わずに写真だけ見せられてもGRで撮ったものだとわかってしまうと思います。

このカメラは個性が強すぎます。何か別のカメラの代用としては扱えないですし、他のカメラでGRを代用することも出来ません。
一般的なカメラの枠を超えた、何か違うジャンルの光学機器見たいな感じがあります。

Apple iPhone8

  • 2017年発売
  • 1200万画素
  • 1/2.9型 Exmor RS (積層型)CMOS
  • 28mm
iPhone8はiPhone7と比べてあまり変わらないイメージでしたが、若干センサーサイズが大きくなったみたいです。

そして、RX100シリーズのファンであればお馴染みのExmor RS積層型センサーを使用しています。これはわかりやすく言えば、画素センサーと平行に配置されていた読み出し機構を、画素センサーの真下に配置するという技術。受光する表面積が実質的に上がるので、同じサイズのセンサーでも高画質にできるというメリットがあるらしいです。
1型センサーのExmor RSはローリングシャッターの低減などがあるらしいですが、iPhone8でもその恩恵を受けているかどうかはわかりません。

明るい都会なら夜景の撮影も余裕です。
ソフトウェア処理もiPhone7から進化したらしく、ホワイトバランスとかも自然になった気がします。ただし、個人的にはコントラストはそんなに掛けすぎなくても良い気がしますね。

思えば、iPhoneのカメラの進化は速かったですね。
一眼レフは世代が変わっても基本的には画質はそんなに変わりませんし、コンデジも良くなって来たとは言え10年前の物と現行品でそんなに差があるようには思えません。
しかし、スマホカメラはずば抜けて良くなっていっています。
今はまだ追いついていないですが、そのうち本当に一眼レフクラスの画質と変わらなくなる時が来るかもしれませんね。

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